牛丼屋のよさげなお姉さんが既婚者だった件
今週のお題「肉」
牛丼屋いいですよね。
どこも好きです。
牛肉とタマネギ、その下のごはんが、全体にかけられたツユで調和する。
人は、肉を食べれば元気になる。しかも、牛丼は安い。旨い、早いという言葉も続く。どの店の牛丼も安いし、旨いし、出てくるのが早い。
牛丼屋は、種類豊富な定食でも、客の舌を楽しませる。
仕事帰りに、よく行く牛丼屋があった。
過去形なのは、今はあまり行ってないから。
職場と家をつなぐ経路の、ちょうどいい位置にある。
通うようになって、店員のよさげなお姉さんと話すようになった。
「客商売だから、大変でしょう」
ぼくが言えば、お姉さんは応える。
「コロナになってから、めんどくさいお客さん増えましたよ」と。
そろそろ、この質問をしてもいいだろう。
「お姉さんって、付き合ってる人とかいるんですか?」
相手に踏み込むジャブを打ったら、
「結婚してますよ」
という強烈な右ストレートが返ってきて、椅子に座るぼくの心はノックアウトされた。
「出来ちゃった結婚です」と言葉が続いて、
いや、そこまでは聞いてません、となった。
そうか、結婚してるのか。
その事実を知って、その牛丼屋への足が遠くなっている自分に気付いた。
知らず知らずのうちに、ぼくは牛丼ではなく、お姉さんが目当てになっていたのか。。。