通勤バスで一緒になる女の人に話しかけた。
タイトル通り、通勤バスで一緒になる女性に話し掛けた。
彼女はいつも、ここ↓に座っている。
乗り口のすぐ後ろのところに座っている。そこが定位置だ。
そしてよく、本を開いて英語の勉強をしている。
で、ぼくはある日、彼女に話し掛けてみた。熱心に読んでいる英単語の本について尋ねてみたのだ。
すると彼女は、「ワーキングホリデーに行きたいんですよー」と教えてくれた。
本は、TOEIC(トーイック)試験に向けた勉強本だった。
お姉さんは、ワーキングホリデーでニュージーランドに行きたいのだという。
ところが、
「コロナのせいで行けてないんですよー」
「コロナいつになったら終わるんですかねー。いい加減にして欲しいですよね」
と、ぼくはいろんな人と話した愚痴を、彼女ともする。
調べてみたところ、
ワーキングホリデーは、基本的に18歳以上30歳以下の年齢制限があり、
しかも、各相手国ごとに一生に一度しか利用できない。
一生に一度のチャンスを、コロナのせいで失いつつあるお姉さん。
かわいそうに。
コロナは本当に、いろんな人の人生設計を狂わせてるよなー、とぼくは思ったのだった。
おしまい。