ほぼ例外はいないと思うが、十代の男子は、内からあふれる性欲と格闘している。
思春期特有の爆発寸前の性欲、彼女がいない男子はそのバケモノを、自分で慰めるしかない。
激情に駆られて、好きな女子をオカズに、オナニーする。
男子とはそういうものだ。
でも、射精して気持ちが落ち着くと、今度は憂鬱が襲ってくる。
好きな女子を、自分のきもちよさのために勝手に利用した罪悪感。
好きな女子を、頭の中で服を剥ぎ取って、恥ずかしい格好をさせて、卑猥な声を上げさせる。そんなことをした罪悪感。
その人を好きであればあるほど、身勝手さを痛感し、自己嫌悪に苛まれる。
![]() |